『王様達のヴァイキング』から見る就活

1. はじめに

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みなさんは『王様達のヴァイキング』という漫画を知っていますか? 2013年から2019年までビッグコミックスピリッツで連載していた漫画となります。

2013年5月7日、浅草の取り壊し寸前のビデオ屋での“怪物”と“天使”の邂逅が、大航海の始まりだった。天涯孤独の天才ハッカー・是枝一希が、エンジェル投資家・坂井大輔に導かれ、数々のサイバー事件を解決していくうちに、信頼できる仲間を得て、才能を大きく開花させる、その成長の航跡を描く。 *1

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まぁ、よくわからんな

さて、この漫画がなぜ就活*2と関係あるのでしょう?

2. エンジェル投資家

あらすじを読んでもらえばわかる人はわかりますが、本漫画はITに関連する事件を解決していきます。 最初は小さなゲーム会社から、最後は国を挙げてのバトルに発展していく規模の大きいお話です。

あらすじを読む限りだと、ハッカーの是枝くんが主人公という印象でしょうし、合ってはいますが本作はダブル主人公です。 もう一人、エンジェル投資家の坂井さんも主人公枠です。

さて、ここでエンジェル投資家について説明しましょう。(wikiが)

エンジェル投資家またはエンジェル(ヨーロッパにおいてはビジネスエンジェルと呼ばれている)は、創業間もない企業に対し資金を供給する富裕な個人のことである。投資の見返りとして株式や転換社債を受け取ることが一般的である。エンジェル同士でグループを形成し、情報の共有や共同出資を行う動きも見られる。*3

ま、要するに「ベンチャー企業に投資する投資家」ですね。 え?ベンチャー企業って何かって?

...ググってくれ。

3. 仕事

エンジェル投資家が主人公ということはどういうことが起こるか。

  • 投資先のベンチャー企業が住み込みで働いているため、ほぼレギュラー

  • 自称「未来を読む仕事」のエンジェル投資家の価値観が話される

  • 反対に、大企業病?の人物も出てくる

とにかく、登場人物たちの「仕事」への叫びを無意識のうちに目の当たりにすることになる。

そしてその言葉一つ一つがカッコイイ...! ここで、ぼくがノートにメモした*4セリフを見ていきましょう

4.セリフ集

1巻より

坂井さん「IT業界じゃ、下手したら10億人、20億人の相手を動かす」

商売とはどんなものか、を是枝に教えるために坂井さんは一度是枝に商売させる→是枝は雷おこしを売るが、全く売れない

坂井さん「”IT業界”ったって、相手にしてるのは生身の人間。WEBサイト、SNS、通販、ゲーム、アプリ、どれもこれも、”人を喜ばせるためのサービス”だ」 「路上で雷おこし売るのも、IT業界でWEBサービス作るのも同じ。どれだけ人に便利だと思われるか、どれだけ人の役に立てるか、興奮させられるか。PCの先の、見えない人の気持ちを考えるんだ」

3巻より 数年前の坂井さんが事業を立ち上げる際、金融機関とのやりとり

投資会社「既存の成功例に基づいて検討しないと~~」「まずサイトの欠点を~~」 坂井さん「(すでにあるものの何が面白い!!)」

9巻より 坂井さんの先輩で弁護士の桐生先輩が弁護士となった理由

「巨大な歯車の小さなパーツは、声を上げることすら許されない。悔しくても口を閉じるしかない人たちの思いを、ペンひとつで叫ぶんだ」

是枝が弁護士事務所へのサイバー攻撃を守りぬき、依頼者が是枝を探すもその場を去る是枝の言葉

「ちゃんと役に立てたなら、僕は目に見えない透明人間でかまわない」

5.まとめ

就活に何か役立つ情報があると思った大馬鹿者 方は残念ですが、特にないです。

ただ、この作品の中で働く人たちを、ITで発展する現代と未来*5を見て、ぼくが実際にIT業界に興味を持ったのは間違いありません。

ぼくがIT業界に入るかどうかはわかりませんが、就活という社会のことを学ぶ時期に、社会のことを楽しく知ることができた作品でした。

就活とかITとか関係なく、シンプルに面白い作品なので気になった方もそうでない方もぜひ読みましょう!

*1:wikiより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E6%A7%98%E9%81%94%E3%81%AE%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0

*2:ぼくは22卒の就活生です、こんなん書く暇あるなら就活やれ

*3:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AB%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6

*4:信じられるかい?これ、自己・業界分析なんだぜ?

*5:フィクションですがだいぶリアルに寄せている場面もあるかと思われます